近所の自転車屋さんでブレーキの修理をしてもらいました。
ゴムがすり減って、ブレーキをかける度に「しゃーしゃー」音を立てていたので。

ブレーキがすり減ってくると、中の金属が出てきて、効きが悪くなります。
お店に行くと、先客が2人。店長の友人で、時々おしゃべりをしにやってくる方達です。
「昔の自転車はリム(車輪のゴム下のアルミの部分)は鉄だったんだよね」と、お客さんの1人が言います。
「そうだよ。昔の自転車は車体も鉄だった」と店長。
「それじゃあ、よくサビたんですか?」と自分。
「いやぁ、昔の自転車の方がサビにくかったですね」と店長。
「鉄でできてるのに?」一同。
なんでも、昔の自転車は、塗装時に一度サビ止めをして色を塗ったんだとか。
今の自転車の多くはサビ止めをしないものも多くあって、車体にそのまま塗料をぬるんだそうです。
耐久性も昔の自転車の方が強く、乗り手のお客さんも「壊れたら買い替え!」というより「先ずは修理をして…」という風だったそうです。
自転車が早く壊れて買い替えが起これば、自転車屋さんも儲かるのでしょうが、方や、自転車が好きな人から観て「壊れやすい自転車」が果たしてイイものなのか…
全体的に「消費社会」になったコトに大してどう思うのか聞いてみましたら、「まぁ、しょうがないですね」と店長は答えました。
…と、そんな中、店長は「あれれ?」とうなります。
どうやら車輪の軸がズレていたようで、交換したブレーキのパッドが上手くリムにあたらないようです。
「こいつは、おれ、オモシロくないよ?」と呟いた店長はいろんな道具を持ってきて奮闘。
3人が見つめる中、黙々と調整していきます。
数分後、タイヤは綺麗に回転し、ブレーキもしっかりかかるようになりました。
店長も「よし!」とご満悦。
そういえば、この間、後輪のタイヤ交換をしていただいた時も、「車体と同じ色になったチェーン(店長の表現。そうなんです、すごくサビて「ガリガリ」言っていたのです)」の1つ1つに丁寧に油をさしてくださって、超快適に乗れるようにしてくれたのでした。
「行くと必ず乗り心地が良くなる自転車屋さん」の店長。
ホントに自転車が好きなんだと、思います。

自転車屋さん VS ボクの自転車