9月14日より、新宿は「こくみん共済coopホール/スペース・ゼロ ギャラリー」にて開催されている『LOVE &PEACE展』に参加しています。
今回で36回目となる本展、新型コロナの影響で数年のブランクがあったものの、毎年この時期にずーっと続いてきた歴史ある展示でもあります。
出展しているのは、プロのイラストレーターやグラフィックデザイナーなど、総勢23名。
各作家さんの「平和」をテーマにした作品たちは、現状の混沌や、各国で勃発している戦争への抵抗をあらわしています。

展示初日の9月14日は、作家さんによるご自身の作品解説が行われました。
ひとくちに「平和」といっても切り口はいろいろ。
一方で、混迷を極める現状を、「なんとかしたい」という気持ちは、みなさん一緒でした。
表現の分野にいると、時々、「社会的な主張のある作品とエンターテイメント作品」を分けて考える話や、「表現の世界に政治を持ち込むべからず」的な言葉を耳にします。
ずーっと疑問に思っているのですが、果たして、それらは分けて考えられることなのでしょうか…
取材などもかねて、世の中にある作品を拝見する機会は多々ありますが、社会的・政治的な主張を回避しようとする試みがみられる作品は、結局、無理なつくりになっていて、表現が幼稚になっていたり、作品を通して言いたいことが曖昧になったりするようです(わざわざ回避しようとしている姿勢にもセコさも感じます)。
「政治的・社会的な要素を帯ているかどうか」という点を抜きに語られるストレートな作品に触れられること、また、そういった場所で展示ができることは、クリエイターとしてとても嬉しいことでした。
私個人は、お仕事でいただいた、今年の年賀状の絵をポスターにして出品しました。
権四郎ガープ株式会社様からの案件でしたが、個人的にもとても好きな作品です。
キャプションには、3つの「お題」が記されているので、ご覧になる際はぜひチャレンジしてみてください 笑

展示は9月21日まで。
毎日11時から19時まで開場しています(最終日のみ16時まで)。
ご都合のつく方は、ぜひお越しくださいませ。

