スケッチの時間

絵を仕事として始めた時から、一日の中での「スケッチの時間」というのは微妙な位置でした。

仕事をちょっと止めて「スケッチに行ってきます!」というと「仕事が終っていないのに何やってるんだろう」と渋い顔をされる事もしばしば…そんな時は世の中でスケッチは「趣味」とか「遊び」と見られる傾向があるんだなぁ、と感じました。

確かに、スケッチの絵は、それ自体ではお金になりません(作品集としてまとめたり、作品としてのスケッチだったりする場合は除きますが)から、世の中でいう「仕事」としては理解され辛いようです。

でも、スケッチを続けてきたことが、絵の仕事の危機を救ってくれたことは何度もありました。
スケッチをしていくと、少なくともモノのカタチを取るのは圧倒的に早くなります。
そうしますと、線やカタチ、人のポーズなどに迷わなくなりますから、「ちょっと別の構図で描いてみて」とか「納期短いんだけれど大丈夫?」という急な場面も、なんとかなっちゃったりします。
また、早くカタチができあがる分、仕事自体のクオリティが高くなったり、生まれた時間の余裕から、仕事にこだわる時間ができたりします。

そして、スケッチの効果を発揮したり、パワーを上げたりするには毎日(とはいかないまでも)、結講ひんぱんに描き続ける事が大切なようです。

世の中の「時間のすごし方」は大きく「仕事」or「趣味」に分けられているのかな…と時々思いますが、「仕事」or「趣味」or「スケッチ」なんていう分け方が良いのかな、なんて思ったりして!

 

 

2015.2.28-1
2015.2.28-2

2015.4.18

 

最近のスケッチは4月と2月を行ったり来たり…2月はやっと終ったので、次は3月に突入です!笑

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