千葉県市川市・真間に伝わる手児奈(てごな)物語…
むかしむかし、手児奈という女性がいました。
その美しさゆえに、たくさんの男たちが近づいてきますが、誰も彼も自分の都合のことばかり。
えげつなく「権力」とか「家系」を維持するための「道具」と見ていた者もいるでしょう。
そんな中、彼女は「自分が誰かのお嫁さんになったら、他の人たちを不幸にしてしまう」と自死を選んでしまうんです…
テメェ勝手な連中のことを最後まで考えて、それで死ななきゃいけないなんて、あぁ、もう理不尽だな!
…ということで、実は「その後」があったというのがこの作品。
彼女を不憫に思った水の神様(龍)は、彼女を保護することにしましたとさ。
そして、数百年の時を経た、21世紀に復活させたのでした。
手児奈さん、今度はいい恋してね!
そして、ワレワレはそういう世の中をつくらなきゃいけないですね!
*この作品は、2021年に開催された『KUGURU』展に出展しました。
https://www.ichikawaartcity.art/noren
同展示では、のれんに印刷していただき、地元のラクーンクリーニング様の近くに飾っていただきました。